10月3日のブログ「金婚式祝賀パーティ模様から」の中で、妻が朗読した「手紙~親愛なる子供たちへ~日本語補作詞:樋口了一(ひぐちりょういち)」をご紹介します。
妻は、社会福祉法人日本ライトハウスの視覚障害センターで、朗読スタッフとして活動してましたので、朗読はプロでした。この詞を親族の介護にかかわっている方が読むと、きっと涙すると思います。
原作詞/不詳、日本語訳詞/角智織となっており、樋口了一氏が、日本語補作詞しております。名訳だと思います。
【妻は娘が作成したこのブーケを持って朗読しました】
~親愛なる子供たちへ~
【作詞】不詳【訳詞】角 智織【日本語補詞】樋口 了一【作曲】樋口 了一
年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しいあなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい
あなたにせがまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと
励ましの まなざしを 向けてほしい楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しいいずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力が ないのを知るのは つらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しいきっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しいあなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変らぬ愛を 持って笑顔で答えたい私の子供たちへ
愛する子供たちへ
十数年前、この詞に出会って朗読したのですが、後半は涙声になってしまいました。