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わらじ医者、よろず診療所長、早川一光先生を偲ぶ

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早川一光(はやかわかずてる)先生は、2018年6月2日に亡くなられました。1924年(大正13年)のお生まれですから、94歳のご長寿でした。

先生を初めて知ったのは、30年程前に、妻と北海道バスツアーに参加した際のビデオからでした。話術が巧みで、乗客全員が聞き惚れました。講演会等へは行けませんでしたが、多数の出版本があり、読ませていただいた中で、特に印象深い文章を列記します。私自身、心酔している文言です。以下、略記します。

“笑う門には福来る” 一人暮らしの人は、おかしくなくても、お腹を抱えてゲラゲラ笑ってみて下さい。最初はおかしくなくても、だんだん自然な笑いになって来ます。笑うと免疫機構を担う、ナチュラルキラー(NK)細胞が活性化し、感染症やガンに対する抵抗力も強まります。更に付け加えれば、猫や犬等の動物は笑いません。笑いは人間にだけ与えられた、高度な精神活動であり、感情表現なのです。

②人間の価値は、老いる事によって下がりません。「老」を「衰」と考えがちですが、本来、「老」は「熟」なのです。年をとったからこそできる仕事を一所懸命すべきです。つまり、自分の価値はいくつになっても自分で作り出して行く事が大切なのです。そして、看取りとは、お年寄りが病を抱えながらも精いっぱい生きて、人生の最後に「生きてきて良かった」と思いながら、息を引き取る事のできる死に方を手助けする事です。

③老いや死は、肉体的、精神的な衰えであり、誰もが同じように老い、死んで行くと思われがちですが、それは全くの見当違いです。実は、生まれてからのその人の生き方そのものが、その人の老いや死を作って行くのです。ですから、育ち方や生活の仕方が一人一人違うように、老い方も、死に方も、その人の生き方、養生の仕方で違ってくるのです。「死」が怖いのは「この世から、おさらばしたくない」という恐れではなく、自分が歩んできた人生のすべてが、死という場面で、そのまま凝縮されて現れる怖さなのです。死とは、それ程大切なものです。

~早川先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます~

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