ハピネスキャリアプロジェクトとは?

プロフェッショナルの素晴らしさ

【カテゴリー】仕事とわたし | 氣愛塾 雅子の部屋

人間にしかできないこととは?

私が担当する、大学でのキャリアデザイン授業では、社会問題を考えるディスカッションのテーマとして、「AIが活躍する未来に向けて、今の私たちに必要なこと」を考えてもらう機会を作っています。各グループで、今の私たちに必要なこと(準備)は何か議論し、3つキーワードを考えてもらい、その後、自分の考えをフォーマットに当てはめてまとめ、発表しています。自分の考えを、一般論にならないように、具体的に分かりやすくまとめて伝えることは、とても大切です。

実は、学生はビックリするくらい、AIに対して「怖い」という印象を抱いています。メディアから聞こえてくる「人間の仕事がなくなる」という情報や、映画『ターミネーター』のようにAIに支配される世の中になるかもしれないという不安が、「怖い」という感情に繋がっているようです。

AIと人間との共存が必要になる未来の為に、“自分の強みを活かし、人間にしかできないスキルを磨く意識を持つこと”“人間の可能性にワクワクする氣持ちを持って、多くの経験と感動を積み重ねること” の大切さを少しでも感じ、一緒に考えたいという狙いです。

その中で、「必要なこと(スキル)」としてあがってくるキーワードに、「コミュニケーション能力」「ホスピタリティ」があります。

ダブルの感動で心が震えた日

つい先日、この2つの力が、人間の心を元氣にし、笑顔にし、自信の種を増やすことを身をもって実感する出来事がありました。

少し長くなりますが、綴ります。

この出来事には、私と、学生、大学教授の3名が登場します。背景を説明します。

私:大学でキャリアデザイン授業を担当している
Hちゃん(女子学生):2018年度の秋学期に、私が担当するキャリアデザインを受講済みの2回生
N先生(教授):ホスピタリティ科目を担当する元CAの女性教授

N先生は、2018年度に、私の担当するキャリアデザイン授業を見学された事があり、私と面識があります。Hちゃんは、2019年度春学期(現在)、N先生のホスピタリティ科目を受講中です。

6月18日(火)、私が3限目の授業を終えようとしていると、入り口のドア窓から、廊下にたたずむN先生のお姿を発見しました。軽く会釈し、「私に何か用かしら?」と思いながら、いつものように全員で挨拶をし、学生の振り返りシート(フィードバックシートと呼んでいます)を受け取りました。

その後、N先生の方に向かって行って、ご挨拶をすると、「実は、どうしても福田先生にお渡ししたいものがあって、持参したんです。」とおっしゃるのです。

「今、昨年の秋学期に福田先生のキャリアデザインの授業を履修したHちゃんが、私のホスピタリティの授業を履修しているんです。先日出した課題『あなたのまわりで謙虚で感謝の心を持っている人は誰ですか?あなたは、何故その人を謙虚で感謝の心を持っていると思うのですか?』について、彼女が福田先生の事を書いているんです。これは、是非、福田先生にお渡ししなければと思って。」と、課題の用紙を見せてくださいました。

そこには、次のように記載されていました。ちょっと恥ずかしいですが、とっても嬉しかったので、全文掲載します。(本人からも了解を得ています)


【課題テーマ】
1.あなたのまわりで謙虚で感謝の心を持っている人は誰ですか?
2.あなたは何故その人を謙虚で感謝の心を持っていると思うのですか?

秋学期のキャリアデザインの授業の講師、福田雅子先生が私の中で一番謙虚で感謝の心を持っている人です。

雅子先生は、授業の終わりに回収するフィードバックシート?を生徒から受け取るとき、いつも、そして一人ひとりに「ありがとう」と言っていました。また、授業内で「私の母はみんなに感謝の氣持ち、ありがとうを伝えていたから、私も母のようになりたい」と言っていたのが印象的でした。

自分の意見を押しつけず、生徒の意見を大切にするところや、私が留学後の就活が不安で相談をしたときは、アドバイスをいただいただけではなく、「Hちゃんの将来が楽しみだね!留学にいく話も聞けて嬉しい。ありがとう。」と、普通だったら私が感謝の氣持ちを伝えることなのに、雅子先生からそう言われたときは、本当に驚きました。

期末テストの日も、私が最後に退出したのですが、そのときも、私の両手を持って「ありがとう」と声をかけてくださいました。私は問題を解くのに必死で他の人にもそうしていたかは見ていませんでしたが、きっと雅子先生は、みんなに声をかけていたと思います。

家族や生徒にも感謝の心を忘れないとてもステキな先生です。私にとって雅子先生は、憧れの人。私もそんな人になりたい。そう思わせてくれたのは、雅子先生だけです。

本当に嬉しいメッセージ・・・そして、その時の光景が目に浮かぶ具体的なシーンの描写・・・目頭が熱くなり、心が喜んでいることを強く感じました。

そして、更に、N先生は「Hちゃんに了解を得ましたので、これは、福田先生に差し上げます。どうぞ受け取ってください。」とおっしゃったのです。

ダブルの感動で、心が震えました。

ホスピタリティのプロフェッショナル

お忙しいのに、私が担当する時間や教室を突き止め、わざわざ手渡しで届けに来て下さった、N先生の「ホスピタリティ」に心から感動しました。N先生は、Hちゃんと私の両方に寄り添い、愛を込めて氣を利かせて下さったのです。まさに、人間にしかできない、“ホスピタリティのプロフェッショナル” です。

一人ひとりが、自分の思いや感動を言葉やメッセージで伝える伝達力を磨き、愛を込めて氣を利かせる行動を自然にとる事ができるようになれば、世の中は笑顔で溢れ、更なる氣愛が生まれる事を、今回自らの経験で実感する事ができました。

だからこそ、「言葉ありき、先手必勝、氣愛」を、自信を持って伝えて行きたいと、強く心に誓った出来事でした。

N先生、Hちゃん、心が喜び、氣愛がみなぎりました。本当に、ありがとうございました。

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