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『60歳のラブレター』応募始末記

翁のひとりごと | 氣愛塾 翁のひとりごと

平成13年1月31日締切りで、住友信託銀行(現:三井住友信託銀行)による “60歳のラブレター” 大募集があり、大賞100万円、金賞50万円(10点)、銀賞20万円(20点)、合計1,000万円相当の旅行券が当たるという大掛かりなもので、必勝を目指して自信作を応募しました。応募総数は実に15,668通との事でしたが、入賞はなりませんでした。

当時、グループ企業の名物社長(平成22年2月、91歳で没)にお見せしたところ、高評価を頂き、特に “女として私の灯台となりました” の下りは秀逸だと評されホッとしたものです。後で応募要領をよく見ると “アマチュアに限る” との但し書きがあり、入賞できなかった事を自分で納得(?)した次第です。17年を経過して今読み返してみますと、私も大分若かった。文章にかなり力みがあると自己採点しております。

【応募作品】
私は、今は亡き仲人の不思議なパワーに導かれ、お見合いをして僅か一ヶ月で結婚、今年で35年を迎えましたね。あなたは、母として二人の娘を賢く育て、妻として会話が弾む家庭を作り、女として私の灯台となりました。本当にありがとう。

転勤を重ねた長い会社生活を終えて一年余り、今度はあなたと持ち場を替え、私が主夫業。あなたは言う「頭が良いから料理の上達も早い。家事全般が上手い。今は大抵の主婦はお父さんには敵わない」と。ロマンティストでそのくせプライドの高い私を上手に持ち上げる。あなたの持ち唄は美空ひばり、私は北島三郎。これからも一日一日を大切にして、共に歩もう。旅に出よう。

菩薩の掌(たなごころ)で、私は心地よく微睡(まどろ)む。天よ、願わくばこの日々が永遠(とわ)に続きますことを。

平成13年1月作
(注)妻は私がリタイアして4年後、65歳まで就労しました。

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