私は40歳から10年間、高松で暮らしました。社宅住まいで、隣の家主に気に入られ、野菜作り用の土地を無償で提供頂いたのです。5m × 10m位あったと思います。
野菜作りの細かい手順は忘れた部分が多いのですが、ナス、キュウリ、トマト、スイカ等を作りました。上手に管理していると家主(農家)に褒められ、自信を深めたものです。
土作りも時間がかかりました。自宅から畑まで50m位あり、水はバケツ2個で運んだのです。キュウリはそのままかじっても大変風味があり美味しく、トマトは採ってすぐかじると旨さ格別でした。中でも一番なりといって、一番下の段で最初に成熟するのは、まさに絶品です。スイカの生育は敷きワラの調達や、伸びるつるの剪定等、大変手間がかかりましたが、毎シーズン10数個、収穫しました。とりたてのスイカに包丁を入れますと、バリッと音がして、大量の果汁が流れ出ました。味の表現はやめておきます。
40代の働き盛り、課長職で仕事上、修羅場もありましたが、畑仕事は楽しくやる事ができました。部下を自宅に集め、収穫祭と称して、宴会をよくやりました。妻の手料理を楽しみに来る部下も多く、懐かしい思い出です。