霊に関するレポートは大変微妙で、読者の関心や認識の程度、年齢等により評価が大きく別れやすいと思います。
更に霊に関して何か発言したり、文章化したりするには、かなり勇気が必要です。政治学の権威である日本行政学会の理事長も務めた、某教授が出版した本の中で、霊魂の存在は確かな事実だと述べていますが、前書きに「この本を出版する事は、これまで政治学をやってきた自分の科学者としての義務だと思う」と強調しています。大変、勇気を要した事が伺えます。
また、ある日本の心理学者は「本書では誤解をさけるため霊媒ではなく、特異能力者と表示する」とするなど、霊という言葉だけで非科学的とする空気が濃厚です。
私達が奉信する科学とは、広辞苑には「観察や実験など経験的手続きにより実施されたデータを論理的、教理的処理によって、一般化した法則的、体系的知識」とあります。既に何度も述べた通り、人間の五感は大変制約されたものです。実生活には適しておりますが、科学的観察や実験には向いていません。
宇宙をどんな優れた望遠鏡で観察しても、真の姿を理解する事は無理だとも言われています。霊に関するアプローチは、その仕方によって無限の広がりを持っております。私達は、普段、霊について真正面から考える機会は、宗教的関係者を除いてほとんどありません。この一連のブログが自分の答えを探すきっかけになる事を願います。
その答えは、ひとりひとりの心の中にしか現れないものですから。
日本では、毎日、千人単位の方が、 “あの世” へ旅立っています。どんな体験をしているのでしょうか。霊格に応じた世界が待っているようです。色々な見解はあるでしょうが、私達はいづれ必ず、体験できそうです。
楽しみにしようではありませんか。
最後に死後の世界の大博学者グレゴワール教授の名言を記して、8回に亘ったシリーズ完了します。
熟読(?)ありがとうございました。
-自分は死後にも生きるものだと信じた場合には、そう信じない場合よりも一層生き残るものであり、結論としていえるのは、 “この世” における生存中に死後の生命が創造されるのであり、 “この世” で不死性を信ずる信じ方の程度によって、人は実際に不死となる。-