著名な作家、五木寛之さん(昭和7年生まれ)は、根拠はない、としながら、自分自身の体調をもとに「腹八分の説」を唱えております。
十代までは腹十分、
二十代までは腹九分、
三十代では腹八分、やや控えめ、
四十代にはいると腹七分くらいでちょうどいい。
五十代で腹六分、
六十代にはいれば腹五分をおすすめする。
七十代の方々は、腹四分ぐらいが適当ではあるまいか。
八十代ともなれば、腹三分で十分だ。
ちょうど、今の私がその時期である。
一日一食どころか、まるで食事を忘れている日さえあるのだが、当面これといった問題はない。
九十代では、腹二分、
百歳を超えた方々は、腹一分で十分だろう。
本当は霞(かすみ)を食ってでも生きていける時期である。
もちろん、これには何の裏付けもない。自分で冗談半分にでっちあげた説だ。
しかし、朝からビフテキというのは、スーパー老人の食生活ではあるまいか。
食べる事が生命力の土台だとは、私もそう思っている。
しかし、人はさまざまだ。
肉なんぞ一生に一度も口にせずに長生きしていらっしゃる方も少なくない。
人間一般に通用する説など、なかなかないのである。
要は、自分で自分の体と向き合うことだ。
これはまずいなと感じた時は、さっさと撤退する。
以上、大胆な説ですが、参考になるような気がします。私は八十代、味覚の衰え、食欲の低下に悩んでいますが、食事の量にこだわらす、自分の食欲に順応した食生活を模索して行きたいと思います。