ハピネスキャリアプロジェクトとは?

長女の壷井栄賞入選作品発見(後編)

翁のひとりごと | 氣愛塾 翁のひとりごと

前編からの続き・・・

今までの友人を振り返ってみると、どちらかといえば私と同じような性格の人ばかりである。私は気の強いほうで、前に出たがるほうだ。だから自分と同じような人を見ると、なぜかライバル意識が生まれ、「私にだって・・・」という対抗心がわいてしまう。そんな中で、いつの間にか仲良くなるといった具合だ。だから友人像をこうした友達の中に見出そうとする気持ちが強く、狭い範囲でしか人を見ていなかったようだ。

私に今まで心から分かり合え、信頼できる友人が見つからなかったのは、広い眼で周りを見ていなかった事に原因がありそうだ。

私は母を尊敬している。その母はこういう。

「心から信頼でき、分かり合える友人というのは、そう簡単に見つからないもんだよ。誰にでも欠点があるんよ。雅子だって、お母さんだって・・・。でもね、その人を、欠点を中心に見つめるのと、長所を中心に見つめるのとで、その人に対する気持ちのいだき方は、ずいぶん変わるんよ。だから、『あの人にはあんな欠点がある。けれど、自分よりもこんなに優れた面もあるんだ』というのを見つけていかなきゃいけない。広い眼で、周りの人を見る心を持つようにならないとね。」と。わかっていても、それはなかなか難しい。

もう一つ考えられるのは、自分が相手にとって、どんな友であるかを考えなかった事だ。エマーソンという思想家の言葉に「友を得る唯一の方法は、自分が人のよき友たることにある」というのがある。さぶは栄二のよき友であった。何事も栄二のために尽くし、栄二のために心を痛め・・・。私には「相手のよき友になる」という心が欠けていたのではないだろうか。相手に対して期待するばかりで、相手に対して、自分は何が出来るのかを考えなかったのではないか。人のよき友でなくて、どうして友を得られよう。どうして私の求める友人像を見つけられよう。

「さぶ」を読んだことで、改めて私の未熟さを痛感した。

友を得るために一番大切なことは、相手を良く理解し、つまり相手の長所、短所を良くつかみ、相手のよき友になる事を心がけ、お互いを高めて行くことではないだろうか。私は友人像ばかりが大きくて、それを求める姿勢に大きな誤りがあったようだ。理屈で言うのは簡単な事であるけれど、それを実行していくのは、大変難しいことだと思う。でもそれを実行しなければ、私の真の友を見つけ出す事はできない。

とにかく、広い眼で周りを見つめていこう。

さぶとの出会いは、私の真の友を見つけ出すための、大きな手助けとなった。

<終わり>

【その当時に授与されたトロフィー】

長女の壷井栄賞入選作品発見(後編)| 氣愛塾

妻(房子)は自分が入賞したように喜んで、長女(雅子)と共に、小豆島へ向かった事が思い出されます。私は勤務の関係で、40歳から10年間高松で暮らしました。従って、四国全域の仕事場だけでなく、飲み処にも精通しました。

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